数日前、弊社のお客様のサイトの検索順位が突然急落しました。10位以内から100位以上へどのキーワードも軒並み順位が急落しました。何もしていないのに突然の急落だったため、以前の「検索順位検索順位が急落していましたが、復活しました。」と同様の現象が発生したのでは?と考え、順にサイトの状況をチェックしていきました。チェックする項目は以下のとおりです。

  1. Googleウェブマスターツールでメッセージが届いていないか?
    → 届いていませんでした。
  2. Googleウェブマスターツールのサイトマップで取得エラーが発生していないか?
    → 発生していませんでした。
  3. GoogleウェブマスターツールのFetch as Googleでウェブが取得できるか?
    → 成功しました。

以前、弊社のサイトの順位が急落した時は上記の2、3でエラーとなり、結果的にはレンタルサーバ会社側のアクセス制限により、Googlebotからのアクセスが拒絶されたことが急落の原因でした。しかしながら、今回はこのパターンに当てはまりません。 ページも正常に表示されているので何も問題がないように思えたのですが、若干思い当たるフシがありました。それは急落する前日、2時間程度ですが、アクセスがしづらい状況が続いていました。何度かはタイムアウトになることもありました。その後、正常に戻り、Googleウェブマスターツールでクロールエラーも出ていなかったので、特に気に留めていなかったのですが、これが原因なのでは?と考えています。 急落を確認できたのが朝7時で、その後1時間おきに計測したところ、70位~100位くらいの間と、圏外(300位以降)を行ったり来たりを繰り返していました。3時くらいになってくると、圏外にならなくなり、最終的には午後7時の時点で前々日の順位に戻りました。

何もせずに待つことが対策を導き出す

今回の急落は前回の経験もあったため、とりあえずは何もせずに待ってみようという考えがありました。お客様にも順位が急落していますが、まずは1週間待ってみましょうとすぐにお伝えして、了承を得ていたため、私自身も焦ることなく経過を見ることができました。 この間、何もせずに待機することは検索順位が落ちた真の原因を見つけ出すために非常に重要なことだと考えています。今回は何もせずに待機したことにより、サイト構成そのものには原因はなく、あくまでアクセスしづらかったことが原因かもしれないという考えに至りました。これが焦っていろいろ試したりしていると、いずれは検索順位が元に戻ったかもしれませんが、真の原因が分からず仕舞いになり、次に活かすことができません。 検索順位が急落しても、何もせずに一週間は待機する。一週間たっても動きがない場合は何らかのペナルティである可能性があるため、そこから動きをかけていくのが正解だと思います。但し、その場合でも結果は直ぐに反映されるわけではないので、対策毎に結果を見極めていく必要があります。

対策の効果を見極める方法

対策の効果の有無を見極める方法として私は複数のキーワード毎の順位の変化を見れば良いのではないかと考えています。あくまで今回のケースから導き出した話なので、全てのケースに当てはまらないかもしれません。今回のお客様の場合、検索キーワードの組み合わせが10数パターンあり、それぞれに検索順位を計測しているのですが、検索順位が急落した時は、ほぼ全ての検索キーワードにおいて、100位以下、または圏外にまで落ちました。その後、一部のキーワードが100位くらいに出現してては、直後にもう一度順位を確認すると圏外になるといった動きが激しい状態が続きました。そして徐々に100位くらいで順位が安定してきたと思っていたら、一気に元の順位(10位以内)に戻るという動きでした。動きとしては4段階くらいに分かれています。

  1. 検索順位が急落する
  2. 100位前後と圏外(300位以下)が順位を確認するたびに入れ替わる
  3. 100位前後で安定する
  4. 元の順位に戻る

このような流れになっているので、何か対策をした時は2.の動きが出てくるかどうかを見極める必要があると考えられます。2.の動きが見られたらしばらく待ってみると元の順位に戻る可能性が高いのではないか?と考えています。最低でも24時間、1週間くらいは待ってみましょう。それでも戻らない時は。。。専門家に相談してみてください。

今回、お客様のサイトでこのような動きを経験したため、ご紹介させて頂きました。

本日は以上です。